心、感情センターの知性的部分またはハートのキングと、

四つの低次のセンター

「第四の道」または「ワーク」として知られている精神的指導を西洋へもたらしたゲオルギー・グルジェフ(1866-1949)は、人間には、感情、知性、運動と本能という四つの種類の脳またはセンターがあると説明した。感情センターは、それを通して人と印象に関連する感情を経験する機能である。知性センターは、思考と思想として現われる機能である。運動センターは、自分の環境に移動し、物をデザインすることができる機能である。 本能のセンターは心拍、体の成長、感覚の活動、エネルギーの分布、などのような人間の身体の機能の世話をする。本能のセンターは生まれたときに完全にできている唯一のセンターであり、他の三つのセンターは、教育をする必要がある。

各センターはさらに、機械的部分、感情的部分と知性的部分という三つの部分に分かれている。自分の注意力のレベルを観察することによって、どの部分が機能するかを知ることができる。機械的部分は自分がやっていることに対して注意を払う必要がなく、自動的に機能する。これは、そのセンターのメモリバンクと見なすことができる。例えば、新しい言語を話すことができたら、言葉の意味はもう注意を払う必要がなく、自動的に出てくる。自転車に乗ることができたら、バランス感覚に注意を払う必要はないし、走行中に友人と話すこともできる。感情的な部分が機能するためには注意力が必要だが、この注意力を維持するためには自分の努力は必要ではない。注意力は、テーマへの関心によって維持される。スポーツをするまたはビデオゲームを楽しんでいる場合などがよい例である。知性的部分が機能するためにその注意力を維持する努力が必要な例としては、車の運転の練習や試験勉強や芸術作品を作成するなどである。


一般的なトランプの絵カード

四つのセンターはトランプの4種のスート(絵柄マーク)に象徴される。クラブは本能センター、スペードは運動センター、ハートは感情センター、そしてダイヤは知性センターを示す。センターのさまざまな部分は、タロットカードの小アルカナに由来するトランプの絵カードに象徴される。 キングはセンターの知性的な部分を象徴し、クイーンは感情的な部分、そしてジャックは機械的な部分を示している。 ハートのキングは、「プレゼンスの状態」への入り口であり、秘教的(エソテリック)な伝統ではハートのキングを「心」と呼ぶ。

最も良いことは何ですか?常に神の想起を行う心である。 -- アブル・ハッサン
心と言えば、それは私たちの左側にある体の部分を意味するのではなく、他のすべての能力をその手段や召使いとして用いている能力を意味する。-- アル・ガザーリ
心は肉体の一部ではなく、心とは自分が目覚めている場所である。-- 王陽明
心は単なる感情を意味するのではなく、はるかに深いもので、神を知っている器官である。
-- フィロカリア文中、セラフィン牧師

レオナルド・ダ・ヴィンチによるマドンナと子供
(ロシア, 聖ペテルスブルグ, エルミタージュ美術館)

ホルスに授乳するイシス
(カイロ、エジプト博物館)


私の心は子宮の中にイエスがいる美しいマリアである。
-- ルーミー
救世主、メアリーの息子は...彼はメアリーに投じ入れられた彼の言葉である​​。-- コーラン
赤ちゃんは、心に生まれて育つ。
心は母親のように心の子供を生み、授乳し、育てる。心の子供が内なる知恵を教わる。
-- アル・ジラニ

いまだ祈りを追求している魂は、出産の痛みの最中にある女性のようなものである。しかし祈りを達成した魂は、出産を終え、子供を持ち、喜びに満ちている女性のようなものである。
-- フィロカリア文中、イリアス・プレスバイター

ハート形の顔の土偶
(縄文時代、10.000〜1000年)

アフリカのマスク
(ジュネーブ、バルビエミューラー美術館)



精神的な意識のすべての変化は、 心に基づく。 -- 金花の秘密
心に秘法がある。 隠された素晴らしい呪文が永遠の命を与える。-- 西遊記



非常に強い感情的な要素なしに15分間自分自身に気付くことはできない。自分を感情的にさせる何かを生成する必要がある。感情センターの助けを借りずにそれを行うことはできない。
-- ウスペンスキー、 「第四の道」文中
感情センターは水素12(ある微妙な洗練されたエネルギー)の強度と速度で機能する場合には、「高次の感情センター」との一時的な接続が行われる。 その時人間は言葉で表現することができない、今まで知られていない新しい感情や印象を経験する。-- ウスペンスキー、「奇跡を求めて」文中

「プレゼンス」の状態を長く継続させるために、人間は「ハートのキング」の感情的なエネルギーをを利用できることを学ぶ必要がある。「ハートのキング」は、「現在に存在する」ことについて話すよりも「プレゼンス」を経験することに興味を持っている人間の唯一の部分である。「神聖なるプレゼンス」のエネルギーは微妙で、洗練されていて、「ハートのキング」のみに由来することができる感情的な自覚を意味する。通常は子供の教育は、運動センターと知性センター、及び本能センター少しだけに焦点を当てていて、感情センター、特に「ハートのキング」はそれに含められていない。

もっと深く、「高次の感情センター」への接続がある「プレゼンス」の状態を経験すると、通常あまり気付かないことが、深く意味を持ち始める。印象はもっと深く自分の中に入り込んで、あらゆるものに対して深く意味を見い出し始める。

通りを歩いていて乞食を見て、その印象を受ける。ある日それはただ、風景の一部として受け取る曖昧な顔であって、古新聞と同じぐらいの意味しかない。別の日、その乞食がどんな人であって、彼が経験したすべてのこと、彼が将来に対して持っている可能性、これらすべてを実際に見かける。このような認識は突然、
多くのイメージ、思い出や経験と接続し、悟りの瞬間を生み出すかもしれない。同じことは乞食ではなく、
最も単純な場面や対象を介して発生する可能性がある。その印象は、毎日受け入れるのと同じかもしれないが、ある日、それが消化される。つまり、それは、より高い水素(ある微妙な洗練されたエネルギー)に変容される。-- ロドニー・コリン 

ハート形を作っている白鳥

人々の顔に私は神を見かけ、ガラスに反映する自分の顔にも見る。私は通りで神が残した手紙を見つける。-- ウォルト・ホイットマン



上の写真は通常「あ、可愛い」という「感情センターのジャック」の感情を刺激する。もし「感情センターのキング」が働けばもっと深く感動させる美しさを経験する。「高次の感情センター」(高次の自己の機能)は「プレゼンス」の状態に関係するもっと深い意味を見い出す。全創造、つまり宇宙、自然、動物と人間自体のすべてに、「プレゼンスの状態」に関連する「内的な意味」が含まれているということを確認し始める。これはさらに心を活発にし、「現在に存在すること」の助けになる。

真理はどこにでもある。知性でそれを手放し、心でそれを囲むことができれば、それは永遠にあなたの中に生きるのである。-- 老子

言葉より画像のほうが概念をよりよく表現する。

秘密の倉庫は、深遠で神秘的であり、書面で伝えることは難しい。したがって、私たちは実現できることを示すために、画像を使う。-- 空海

毛虫





毛虫は「低次の自己」の象徴である。毛虫が蛹に変化するのは「現在に存在する」努力を行うということを示す。蛹はこの状態を達成するための精神的な努力の身体を表す。





蝶は「高次の自己」または「プレゼンス」の状態を象徴する。蝶には四つの翼がある。

この四つは神として一つで、一つは四つである。しかし、我々は神の単純さを把握することはできない。
我々は彼が一つであると理解するように努めているが、彼は 四面性で、我々に現われる。
-- クレルヴォーのバーナード
この不滅な四重の呼吸は、眉間の奥の空洞、精神の元の中に隠されている。
-- 「趙避塵 」(20世紀、道教の老師)


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